音楽好きな自分を形作った場所(生徒・20代女性)
みゆき先生のもとでピアノを習い始めたのは、小学1年生のころです。同じクラスの友だちが、楽しそうに先生の教室に通っていたので、私も習わせてほしいと親にお願いしました。その後、高校を卒業するまで、約10年間ピアノを続けました。
最初は、楽譜の読み方、リズムの取り方、鍵盤の押さえ方、指の運び方などを一から教わりました。簡単な曲が弾けるようになると、楽譜に色をつけたり、絵を描いてイメージを膨らませたりもしました。ある程度弾けるようになってからは、ハノンやツェルニーなどの基礎的な教本と、ソナチネ等を組み合わせて練習していきました。
発表会には毎年参加していました。他人に聴いてもらうことを前提に、少し難しい曲に挑戦するので、発表会の後は自分でも成長を感じられました。毎回とても緊張しますが、他の先生や他の親御さんから褒められたりすると嬉しかったです。ソロ曲のほかに、先生との連弾もあって、ディズニーやアニメの曲などを弾いていました。連弾で他人と一緒に演奏する楽しさを知ったことが、中学で吹奏楽を始めたひとつのきっかけになったと思います。
そのほかにも、コンクールに出場したり、学校の合唱祭で伴奏を担当したこともありました。どちらも表現が順位づけされるシビアな場ではありますが、特にコンクールでは、審査員から丁寧なフィードバックをもらうことができるので、自分を客観視する良い機会になりました。
みゆき先生はとにかく優しいです。先生の優しさがなければ、10年も続けることはできなかったと思います。私が上手く弾けず、自分自身に苛立っているときでも、先生はいつも明るく励ましてくれました。表現の指導やアドバイスも具体的でわかりやすかったです。
ピアノを習って良かったことはたくさんありますが、一番は音楽が好きになったことだと思います。今では音楽のない人生が考えられないくらいですが、自分の音楽の聴き方や好みの根幹を形作ったのは、ピアノで培った音感や知識です。
進学・就職のためしばらくピアノからは離れていましたが、最近、音楽理論の勉強を始めました。今は作曲にもチャレンジしています。理論と感性を組み合わせて曲を作っていくのは、弾くのとはまた違う面白さがあって楽しいです。これからも自分なりに音楽を楽しんで生きていきたいと思います。
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